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クラシック
 第34小節 ソプラノ歌手:高橋薫子
高橋薫子写真
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恵美さん。妹気質の私をよく理解して、心配してくれてありがとう。フィオルディリージはやはり芝居も歌も思いのほか難しく、四苦八苦しています。なかなか思うように歌えないけど、これもチャンスと思って挑戦中です。12/9の本番までなんとか追い込んで仕上げたいと思います。
がんばれっ、私。

ところで、私は昔から本が大好きでSFや童話、民話、ミステリーなどを軸に何でも読んできたけど、とうとう今まで敬遠してきた時代ものにまで手を伸ばし、つい先ごろは池波正太郎の「鬼平犯科帖」をむさぼり読みました。鬼平こと長谷川平蔵のなんとカッコいいこと、惚れましたよ。そしてここ2,3日は米原万里という日露同時通訳者の「魔女の1ダース」というエッセイを読んでいます。通訳者ならではの珍しい経験や苦労、ひとつひとつのエピソードのおもしろい事。ちょっと下ネタが入っているのも愉快だし(ここではとても書けません)。彼女いわく「自分をあるいは自国民をカリカチュアライズできる国民、自分と自国民を突き放して第三者の目で見据え、自己の欠点を笑うことのできるほどに成熟した国民は余裕がある。しなやかで強い。」そうで、さらに「その方面に優れた素質を示した民族と言えば、愚見では、ユダヤ人(試みにユダヤ・ジョーク集を一読されるとよい)、それにイタリア人とロシア人ではないだろうか。」と言っています。そう言えば“Eravamo grande!(私たちはかつて偉大だった)”と知り合いのイタリア人が言ってたなぁ。私に言わせれば関西人もけっこういい線いってると思いますが。。。まぁ、それはともかく、言葉の扱いが歌い手の神経にも通じるところがあって(もちろんレベルは違いますよ、ごめんなさい。米原さん。)、「うん、うん、そうそう!」と思わせ、ニヤリとさせる一冊です。ちょっとお薦めですよ。

さて、次回はテノール歌手の中鉢 聡さんにお願いしました。近頃はひっぱりダコで忙しい〜っというところ無理やりのようにバトンを渡してしまいましたが、彼ならではの楽しいお話をきかせてくれるでしょう。 よろしくね。

≫次回は…テノール歌手、中鉢聡さんです。



東京オペラグループ
 12月9日(金)・10日(土) アートスフィア (東京)
 [曲]モーツァルト(歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」)
 [独唱]
 ☆12/9:高橋薫子(ソプラノ)/羽山弘子(ソプラノ)/羽山晃生(テノール)/他
 ☆12/10:島崎智子(ソプラノ)/新宮由理(メゾソプラノ)/行天祥晃(テノール)/他
 [演出]小鉄和広 [指揮]佐藤正浩
 [演奏]Orchestre “Les Champs-Lyrics”/山口佳代(チェンバロ)

■ソプラノ歌手 高橋 薫子 (たかはし のぶこ) プロフィール
国立音楽大学大学院修了。文化庁オペラ研修所修了。イタリア声楽コンコルソでシエナ大賞受賞。
モーツァルト没後200年記念国際モーツァルト声楽コンクールで本選入賞、アンナ・ゴットリープ賞を受賞し、ウィーンフィルと共演。五島記念文化財団の奨学生としてミラノ留学。
藤原歌劇団公演「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナで本格的デビューを飾り、その後「愛の妙薬」、「コシ・ファン・トゥッテ」、「ルチア」、「イル・カンピエッロ」2003年「ロメオとジュリエット」では絶賛を博した。新国立劇場には1998年「魔笛」、「ドン・ジョヴァンニ」、「セビリアの理髪師」等に出演している。その他、東京フィルオペラコンチェルタンテ「魔弾の射手」(チョン・ミョンフン指揮)等にも出演。
マーラー「交響曲第8番」(インバル指揮)、フォーレ「レクィエム」(小澤征爾指揮)等、数多くのオーケストラとも共演しており、その澄みわたる美声と可憐な舞台姿で観客を魅了している。

五島記念文化賞オペラ新人賞、ジロー・オペラ賞新人賞、村松賞、モービル音楽賞洋楽部門奨励賞、よんでん芸術文化奨励賞を受賞。 藤原歌劇団団員。

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