池田さん、バトンを有難うございました。
以前からこのリレー・エッセイのファンでしたので時々拝見していたのですが、ある日突然、そして直接にバトンが渡ってくるとは思ってもいませんでした。何の前ぶれもなしに池田さんから「明後日が原稿の締め切りなので、次のバトンを・・・」というメールをいただいた時はビックリ!!「あ〜ぁ、こうやってバトンが渡っていくのね。」と妙に納得してしまいました。
池田さん、また<美味しいもの>でお会いできる日を楽しみにしております。(皆さんすでにご存知だとは思いますが、池田さんのお料理の腕前は超プロ級なのです!)
今年は5年に1度行われるショパン・コンクールの年です。ブーニン、ラフォーレ、ルイサダ、想い出多きピアニスト達と一緒に参加した1985年のコンクール。当時の記憶は鮮やかに残ったまま、気がつくと20年の時が過ぎてしまいました。まさに光陰矢の如しですね。やりたい事とやらなければいけない事がありすぎて、本当にあっという間でした。
2002年から始めた2年計画のラフマニノフ・スクリャービンのシリーズが一段落し、次の大きな目標である来年からの12年計画(2006年〜2017年)、オーチャード・ホールでの全24回の念願のリサイタル・シリーズに向けて、その新しい出発のためにも今年を一つの区切りの年にしたいと思いました。そんな思いを込めて今秋に行う「2夜の協奏曲の夕べ」、その第1夜(11月4日)では3曲のコンチェルトを演奏します。ショパンの第1番、スクリャービンの嬰へ短調(ロシア・シリーズではコンチェルトをやり残していたので、シリーズ完遂の意味を込めて・・・)そしてチャイコフスキーの第1番。これまで一晩に3曲のコンチェルトを弾いたことがないので、私にとっても長い夜になりそうです。そして第2夜(11月14日)は前半にショパンのバラード4曲、後半に私の最愛のコンチェルトであるラフマニノフの第3番を演奏する予定です。その4曲のコンチェルトをサポートしてくださるのが、広上淳一さん。音楽を心の底から愛し音楽に生きる人です。共演させていただく度に、溢れ出る広上さんの音楽で心が一杯になり、音楽がますます好きになってしまいます。
広上さん、秋のコンチェルト、そして次のバトンどうぞよろしくお願い致します!!
▼20周年記念演奏会「協奏曲の夕べ」詳細は⇒こちら
11月4日(金)・14日(月) サントリーホール 大ホール
[指揮]広上淳一 [演奏]日本フィルハーモニー交響楽団
≫次回は…指揮者・広上淳一さんです。
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