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クラシック
 第23小節 オペラ歌手(バス・バリトン):池田直樹
池田直樹写真
 
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「池田さん、クスクスって食べたことある?」って突然、新幹線静岡駅のホームで作曲家の野平一郎氏が私に聞いたのです。野平氏とソプラノの大倉由紀枝さんと私は、静岡音楽館AOIでの「静岡の名手たち」というオーディション(声楽部門)の審査を終え、東京に帰ろうとしていたのです。 「クスクス、、、メキシコ料理だっけ?」と私。「いや、アフリカ料理なんだけど、、、それ食べる?」と野平氏。「…なんの話?」と私。「クスクスをパリで食べて気に入って、東京でクスクスを食べられる店を、食べ歩いている会があるんだけど、参加する?」と野平氏。聞いてみれば、その「クスクス会」のメンバーには、誰でも知っている弦楽奏者、ピアニストの名前がずらり!

「それは面白いね!!ぜひ参加させて。」とお願いし、その場で「クスクス会」のメンバーになったのでした。その会は、野平氏と、NHK交響楽団の主席クラリネット奏者・横川晴児氏が世話人となり、なんと毎月一回という真面目なペースで、おもにクスクスを食べて親交を深めているのです。私が参加した最初の回は、代官山のレバノン料理の店。そして2回目は番外で、荻窪の我が家で私の料理で「竹の子会」。家から車で15分ほどの知り合いの寺に竹の子を掘りにいき、それを直ぐに調理する算段。汗だくになり私一人で8本ほど掘り自宅へ帰り、小ぶりの2本は直ぐにオーブンに放り込み、後は、大なべで茹で、刺身、生醤油の付け焼き、ステーキ、燻製で、竹の子を楽しみました。今月の「クスクス会」の連絡もそろそろ届くでしょう。

さて、この6月、私は、サントリーホールの小ホールを会場に、『二期会週間2005』と題し14日初日で20日までの、7日間の連続演奏会をプロデュース致します。これは2002年に、私のプロデュースで30日連続演奏会を催し、延べ一万一千人のお客様にお出で頂き成功したのが最初で、2003年からは『二期会週間』とし、今年で3年目を迎えました。まだ多少チケットの残っている日もありますので、二期会のホームページを覗いて下さいますよう、お願い致します。私も第三夜に出演致します。(詳しくは→こちら)

バトンを、「クスクス会」メンバーのピアニスト・小山実稚恵さんにお願いしました。

≫次回は…ピアニスト・小山実稚恵さんです。

■バス・バリトン 池田直樹(いけだ なおき) プロフィール
東京芸術大学卒業、同大学院修了。1980〜81年、文化庁芸術家在外研修員としてミュンヘンに留学、ハンス・ホッターに学ぶ。東京二期会オペラ劇場公演では、モーツァルトの作品を中心に、ワーグナーの作品にも重厚な役で出演し、主要な役柄を見事に演じ分け評価は高い。新国立劇場公演にも多数参加している。演出家としては『チャールダーシュの女王』『フィガロの結婚』の二期会公演、さらには『コシ・ファン・トゥッテ』の新鮮な演出で話題を集めた。その他、サントリー・小ホールでの「二期会創立50周年記念・30日連続演奏会」、毎年恒例の「二期会週間」をはじめ、多彩な演奏会企画でも注目を集めている。
また演劇公演にも積極的に参加し、2004年には、新国立劇場制作『喪服の似合うエレクトラ』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞、出演:大竹しのぶ/堺雅人/他)に俳優として出演、活躍の舞台を広げている。

NHK「きょうの料理大賞1999」で部門第1位受賞。
著書:「声の力」河合隼雄、阪田寛夫、谷川俊太郎氏との共著(岩波書店)

二期会会員、二期会副理事長、二期会コンサート・プランニング代表

▽公式ホームページはこちら



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