@ぴあTOPへ戻る @電子チケットぴあTOPへ戻る
@ぴあ特集コラム

クラシック
 第20小節 ピアニスト:児玉桃
児玉 桃写真
photo:Philippe Sarkissian
クラシック・ピアニストをMyアーティスト登録する


[公演日程]
4月29日(金祝) 〜 5月1日(日)

[会場]
東京国際フォーラム、
あいだみつを美術館(東京国際フォーラム内)

[出演アーティスト]
約950人
(日本・アジア450人/ヨーロッパ500人)

[演目]
ベートーヴェンを網羅+α約150コンサート

▼ぴあより公式ガイドブック発売中!
詳しい内容説明に出演者のプロフィール、
コメントと情報満載でコンサート前にぜひ
どうぞ! クラシックについて知りたい!
という方にも おすすめ。
詳しくは上記ページより ご覧ください。

光栄にも、大先輩の原田節さんより、バトンタッチ頂きました。

さて、今日は、ちょっと変わった、音楽祭の事を書きたいと思います。

朝の9時(!)から夜の11時まで、3日間で、150回以上のコンサートがある。しかも、それが大都市東京のど真中の1箇所で行われている。どの音楽会も入場料が1500円と安い...エッ!こんなにすごいことってあったかしら、と思う方もいらっしゃるかと思います。

実は、これは東京国際フォーラムで、4月29日から5月1日の3日間行われるフランスの音楽祭、“FOLLES JOURNEES AU JAPON”、日本語では“ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2005”と呼ばれているもので、世界中から 900人以上の素晴らしい音楽家が集まって、今年の音楽祭のテーマ"ベートーヴェンと仲間たち”と題して演奏を繰り広げるのです。
“ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン”の東京版は、今年が第1回目ですが、この音楽祭がスタートしたフランスの港町ナントでは、今年10年目を迎えました。そのプロデューサーのルネ・マルタン氏は、"ロックの音楽と同じ様に、沢山の人に、質の良いクラシックを聞いてほしい”と言う願いから、この音楽祭を企画し、今年も13万人以上のお客さんが、ナント市での音楽祭に来たとほどの、すごい人気を集めています。来場した半分の人は、初めてクラシック音楽を聞いた人多かったそうです。

私も、2年前に続き、今年は2回目の参加でしたが、とにかくナントに着くと、忙しいのです。ソロ、室内楽、コンチェルト、と4つほど、プログラムを用意しますが、朝からリハーサル、その後に、音楽会で演奏し、お昼を食べたら、次のプログラムのコンサートをこなして、その後、次のリハーサル。・・・多い日は、1日に、3回のコンサートと、3回のリハーサルをします。
3日それが続くので、いくら、美味しいフランス料理を一杯食べても、終わったら体重が数キロ減るくらい、エネルギーを使いましたが、とにかく、お客さんも、それに負けず、1つのコンサートが終わったら、次の音楽会へと、すごい熱を上げて、それぞれのコンサートを楽しんでいる様子に励まされ、不思議とすべて乗り切ることができるのです。
また、これほど沢山の音楽家仲間に、一度に久しぶりに会うと、色々と話がはずみます。バイオリンの諏訪内晶子さんに“私たち、今年厄年ですよね?大丈夫ですか?”と聞かれて、普段はあまり迷信深い方ではないのですが、あわてて厄除けに、母が身に着けていた指輪をもらったりしました。

このナントでの音楽祭が大成功した後、スペインとポルトガルでも、同じ音楽祭が行われていますが、いよいよ東京でも、このゴールデンウィークに初めてやってきます。東京でも、参加させて頂きますが、この音楽のお祭りが行われる"東京フォーラム”は、有楽町の前にあり、銀座もすぐ横にあるし、沢山の人が、クラシック音楽の素晴らしさ、ベートーヴェンとその影響の広さを再発見できることでしょう。皆さん是非いらして下さい!

ベートーヴェンと言うと、姉(児玉麻里)の事を思い起こします。姉上様、次のエッセー、書いてくれない????
≫次回は…ピアニストの児玉麻里さんです。

■ピアニスト 児玉桃(こだま もも) プロフィール
大阪に生まれ、1歳でヨーロッパに渡る。幼い頃からパリ国立音楽院教授ムニエ女史に師事し、13歳の時、最年少最優秀でパリ国立音楽院に入学。故タチアナ・ニコラエワ、アンドラーシュ・シフ、マレイ・ペライア、ヴェラ・ゴルノスタエワの各氏に師事し、16歳でピアノと室内楽のクラスを審査員全員一致のプレミエ・プリで卒業。在学中、セニガリア、エピナール両国際コンクールで第1位優勝。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少の19歳で1位なしの2位入賞を果たす。

17歳でシャトレ座の「若手と大家」シリーズに抜擢され、ヴァイオリンの大家、ジャン・ジャック・カントロフとの共演でパリ・デビューを行う。以後、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン交響楽団をはじめ、バイエルン放送交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ロイヤル・リバプール交響楽団、ハレ管弦楽団など、世界のトップオーケストラと共演を重ねている。
2004年は5月に名古屋フィルハーモニー交響楽団とのヨーロッパ・ツアーでメシアンの「トゥーランガリラ」を演奏し、各地で高い評価を得、続いてゲルギエフ指揮東京都響と共演、イタリアでペルト作曲の新作協奏曲をイタリア国営放送(RAI)交響楽団と、またエストニア、ラトビア、ベルグラードフィルとの共演するなど活躍。また8月のサイトウキネンオーケストラとの共演も話題を呼んだ。11月にはノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団とのドイツ及び日本ツアーで大成功を収めた。2005年は、1月にナント音楽祭に参加、7月にはシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭への参加などが予定されている。

CDは2003年2月に、デビュー盤『ドビュッシー:impressions』(エクストン)を、次いで同年12月には「ショパン・ピアノ作品集」をリリースし、いずれも高く評価されている。
1994年度アリオン奨励賞。1997年第7回出光音楽賞。1999年第9回テレンス・ジャッド賞(英国)受賞。
バッハからメシアンを含む現代作品まで、幅広いレパートリーと豊かな表現力で国際的な活躍を続けている。パリ在住。

▽公式ホームページはこちら



前に戻る ページトップ

Copyright (C) 2007 PIA Corporation. All Rights Reserved.