クラリネットの赤坂 達三です。
トップバッターの三舩優子さんに続き、エッセイを載せさせて頂くこととなり、大変嬉しいです。
いまさらながら、実は私、本当にクラリネットが好きで、クラリネット奏者になったようです。(笑)
普通、ピアニストやヴァイオリニストはものごころつく前に楽器をあてがわれて、そのうちに楽器の魅力にハマルというのが定番のよう。しかし管楽器は中学生の頃から始める人が多いようです。(私も中学2年生から始めました。)
何が言いたいかというと、普通、演奏家は一般の方から“いくらの楽器を持つのですか?”とか、“おいくつから始めたのですか?”とかよく質問されるが、ちょっと困る。クラリネットはプロ仕様のものでも30万円くらい(←高い?安い?)ヴァイオリンの例えばストラディヴァリは数億円(?!)何かと期待に応えられない。(笑)
そんな世間体にも関係なくこの楽器を選んでプロになったのには、やはり自分で選んだという強い意思があるから、ここまで頑固に続けることが出来たのだろうと思う。と言いながら、やっぱりいろんな共演者、関係者に心配され、助けられ、ここまでこれた。というのが本音かな? 本当に自分は幸せ者だと思う。
しかし、いまだに“この前テレビに出てましたね。手に持ってらしたのはトランペット?フルート?」と言われることがよくある。これからは、そのようなクラリネットという楽器のマイナーさをメジャーに、もっていかなければなりませんね。
今年はやっと念願の『モーツァルト:クラリネット協奏曲』のCDをリリースすることができました。(ソロ・アルバムとしては7枚目になります。)ソロ・クラリネット奏者として、やるべきことはやり、今後はさらにクラリネットの魅力を一般の方々に浸透させていく活動もしていきたい。
次回はピアニスト浦壁信二さんです。彼とはパリ時代も含めて20年ほど演奏活動をごいっしょさせてもらっている親友です。あのチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で女性初、見事優勝を果たした上原彩子さんの師でもあり、御本人は幼少の頃、ロストロポーヴィチと共演している超天才ピアニストです。どんな話が聞けるか楽しみ!!!!!
≫次回は、ピアニスト浦壁 信二(うらかべ しんじ)さんです。
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