みんなとの時間の共有が
想い出の映画に
「やっと憧れていた男の子になれました。嬉しくって、撮影中はかなりテンション上がってましたね!」
60年代後半、日本に一大ブームを巻き起こしたGS(グループ・サウンズ)。そのブームの渦中にいた若者たちを描いた『GSワンダーランド』で、栗山千明が演じているのは、急造バンド、ザ・タイツメンの美形のキーボーディスト“ミック”。
「本田(隆一)監督には、当時ユニセックスなビジュアルで人気だったオックスのオルガン奏者、赤松愛さんがモデルだと教えていただきました。男装は……“絶対に似合う”って自信がありましたね(笑)。男の子になりたい願望のピークは小学生のときで、中学に入って“あ、無理なんだ”と分かって諦めましたけど、映画の中で夢が実現できました。人生的に女の子より面白そうじゃないですか。色々チャレンジでき、壁にぶち当たったり乗り越えたり。だから男の子になりたかったんですよね」
実は“ミック”は、歌手志望のミクがソロデビューを交換条件に男装し、ザ・タイツメンに入った姿。彼女は今回、“ふた役”演じているかのよう。
「ミクの登場シーンのファッションはすごく好きです。監督には、女優の梶芽衣子さんの若い頃の写真を見せられ、“やさぐれて、もっとやさぐれて”ってずっと言われてました」
劇中、ザ・タイツメンが歌うのは『海岸線のホテル』。作詞、作曲は橋本淳&筒美京平というゴールデンコンビ。日本音楽史に名を刻むふたりが新たに書き下ろしたナンバーだ!
「カットがかかると自然とドラムスのもとに集まり、メンバー(石田卓也、水嶋ヒロ、浅利陽介)と喋りあっていた。本当にバンドぽかったですね。あの時代にみんなとタイムスリップして、大切な時間を共有したような、想い出いっぱいの映画です」
Weeklyぴあ別冊「MOVIEぴあ 2008年 秋・冬号」より
取材・文:轟夕起夫 撮影:源賀津己
スタイリング:ume ヘアメイク:atsu.co
くりやま・ちあき
'84年、茨城県生まれ。少女時代からファッション・モデルとして活躍。'99年、映画『死国』で女優デビュー。今年は
7月に蜷川幸雄演出の『道元の冒険』で舞台初挑戦。映画『小森生活向上クラブ』『鴨川ホルモー』が公開待機中。

(C)2008「GSW」製作委員会
ビートルズ来日公演に影響され、日本でも楽器を手にした若者たちが次々とバンドを結成! そんなGSムーブメントが盛り上がる'68年、急遽デビューしたのがザ・タイツメン。デビュー曲「海岸線のホテル」でヒットを狙うが…。
[監督]本田隆一
[出演]栗山千明/石田卓也/水嶋ヒロ/浅利陽介
『GSワンダーランド』 作品情報 & 上映スケジュール