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ふざけまくってるのか、大真面目なのか。
ヴィジュアル系シーンから、一風毛色の違うバンドが登場

NoGoD


Live

〈神無単独大布教−全国行脚2011−【現実−STAGE−】〉

▼10月1日(土)18:30
ell.FITS ALL
オールスタンディング-3500円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
ART POP[TEL]045(650)2155
キョードー東海[TEL]052(972)7466
Pコード145-890

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Release

現実[限定盤]

album『現実』
[限定盤]3780円 KICS-91681
(CD)全10曲収録/(DVD)『Raise a Flag』PV、『神風』PV他、ボーナス映像収録

現実[通常盤]

[通常盤]3150円 KICS-1681
(CD)ボーナストラックを含む全11曲収録
キングレコード

2005年に団長を中心に結成、団長(ボーカル団員)、Kyrie(七弦団員)、Shinno(六弦団員)、華凛(五弦団員)、K(太鼓団員)によるバンド、NoGoD。個性的なキャラクターでヴィジュアルシーンの中でも異彩を放つ5人組だ。2010年、メジャーデビューを果たした彼らが、8月にアルバム『現実』をリリース、団長とKyrieに話を聞くことに。取材当日、写真のようないでたちで登場した団長とKyrieによって、インタビューはまるで漫才のようなやり取りを挟みながら進む。見た目からは想像つかない真面目な、いやいややはり見た目通りのヘンな人? 見た目に惑わされないように注意しながらお読みください。ちなみに、団長はドラゴンズファンではなく、ドアラファンだそうです(笑)

NoGoD

 

「もし信じるものがなければ、自分たちがその代わりになれれば」

――ええっと、インタビューしずらいです(笑)

Kyrie「大丈夫です。僕だけ見ててください」

――頑張ります! ではまず、見た目のインパクトもありつつ、バンド名もNoGoDと非常にコンセプトと感じる名前です。そもそも結成した当初から何かしらのテーマはあったのですか?

団長「もともとモテたいなってずっと思ってまして、化粧したらモテるという風のウワサを聞き…」

Kyrie「団長は勘違いしちゃったんですよね」

団長「ヴィジュアル系に興味を持ったわけなんですが、キッカケはどうあれ、やるからにはちゃんとやろう、と。当時のヴィジュアル系って前向きなメッセージを投げかけるバンドがものすごく少ない閉鎖的な空間だったので、そういうのは嫌だな〜って。もっと弾けたいな、夏の太陽みたいに♪って思って、ヴィジュアル系というフィールドの中で、前向きなメッセージを発信するバンドをやろうとはじめたのがNoGoDなんですよ」

――なぜ、NoGoDというバンド名にしたんですか?

団長「すごくアンチクライストに聞こえるバンド名なんですけど、全然そんなわけじゃないです。人間って生きるうえで、何かしら支えがあって生きてるんですよ。それは仕事かもしれないし、恋人かもしれない、家族かもしれない。そうやって何かの支えによって生かされてるのを、ひとつの神様に偶像崇拝してしまうのは違うんじゃないかと。人によってそれぞれ信じるものが違うものを、これを信じろって押さえつけるのは俺はあんまり好きじゃなかった。神様はひとつじゃないでしょっていう意味でNoGoD。でももし信じるものがなければ、自分たちがその代わりになれればっていう思いも込めました。だから、決して否定的な意味ではなくて、信じるものを見つけなさいよっていう前向きな意味」

 

「俺たちは芯がブレてないからね。人としてブレてるだけで」

――サウンド的には、ハードロック、メタル、アメリカンロックなものから、プログレっぽいものまでありますが、もともと2人の音楽的ルーツは何だったんですか?

Kyrie「普通にJ-POPを聞いて育ってたんですけど、ギターを弾き始めるときに、洋楽のハードロック、それこそレッド・ツェッペリンとかディープ・パープルとかを当時、父親に聞かされたことから洋楽を聞き始めました。そこからバンドのルーツや、バンドが影響を受けたバンドを聞いていった感じですね。僕が作曲するときは、毎回作品ごとに音楽的なテーマがあるんですよ。自分で勝手に作るんですけど。今回だったら僕たちがよりストレートにサウンドを作り上げられるように適した音楽スタイルは何だろうなって考えて。前作はゴシックメタル調のものが多かったんですが、今回はどっちかっていうとオルタナの印象が強いかなと思います」

――具体的にイメージしていたサウンドはあったんですか?

Kyrie「曲ごとですけど『Downer’s High』とかは、まんまオルタナティブ路線で、ニッケルバックとか。『机上の空論』はモダンヘヴィーなサウンドだったので、北欧のメタルバンドとか。だいたいこのジャンルとか、この区域のこのバンドみたいな漠然としたイメージだったりしますけどね」

団長「ノルウェーの上のほうとかね、あるね、あるね」

Kyrie「そう(笑)。これはカナダ、とか」

団長「オーストラリアって言われるとよく分かんないけどね!」

――今回はオーストラリアもあったんですか?

団長「今回はオーストラリアなかったね〜。AC/DCなかったね〜」

――団長はどんなのを聞いてるんですか?

団長「俺はわりとそういうハードロックは聞かなかったね。メロコアとハードコアばっか。メロコアは1番通りましたね。ハイスタとか。洋楽だったらグリーン・デイとかオフスプリング、BLINK182とか。バッド・レリジョンがすごく好きなので。基本的に早くて激しい音楽が好きです。でもメロディがあるもの。ヘヴィメタルがあまり好きじゃなかった理由はメロディがないから。ハードコアはメロディはあるけど、デスメタルになっちゃうとメロディがなくなっちゃうし。自分としては、メロディがある音楽は絶対やりたいなと思ってて。あとは歌を歌う人間なので熱いメッセージも。スラッシュメタルよりのムーヴメントのときにジャパメタがあったんだけど、あんまり歌モノやってる人がいなかったんだよね。J-POPとメタルをギリギリのラインで融合させるバンドをやれてるなっていう自信がいまありますね」

――確かにメロディはたってますね。

団長「なるべくたたせるようにはします。ただ曲によって今回はおさえたりしましたね。割と曲とうまくマッチングさせるメロディを選んだり。メロディに関してはいつもとはちょっと違うイメージがありました」

Kyrie「今回に関しては、僕たちNoGoDというバンドが、等身大の自分たちをストレートに表現する曲にしようってこと以外は何も決めないで作ったんですよ」

団長「今までのアルバム、特に前回の『欠片』とかは、カレーをスパイスから調合した感じなんですけど、今回は、レンジでチンですね!」

――??

団長「そのままでいいんだよっ。バーモンドって感じだね! すごく安っぽく言ったけどさ」

Kyrie「そうですね。だってどっちかって言ったら、絶対スパイスから作りこんだ方が美味しいもんね」

団長「何言ってんだ、バーモンドなめんな! 俺、マルシェ派だけどさ。分かりやすく言うとですよ! 分かりやすく、安っぽく言うとね」

Kyrie「分かりやすくなかったです! 今の例え。もう1回やり直しましょうよ」

団長「要は、ニボシやトンコツいれたりさぁ」

Kyrie「はいはいはい、ラーメン的な?」

団長「そう、ラーメン。家系とかじゃなくて、お湯で3分なカップヌードルなわけですよ!」

――このやり取り、ムービーで取って配信したい!(爆笑)

Kyrie「カップヌードルも美味しいだろ、と?」

――そのままでも美味しいということでいいですか?(笑) NoGoDは作りこまなくても美味しいんだよ、と。

団長「素材がいいんだよ、と」

Kyrie「素材がいいならカップヌードルじゃなくねぇか?(笑)」

団長「や、違う。大黒柱がしっかりしてる家は、何年たってもつぶれないってことですよ」

――あ、その例えならOKですね。

団長「外見がどんなでもいいんですよ。俺たちは芯がブレてないからね。人としてブレてるだけで」

Kyrie「人としてブレてるのは団長だけだから」

 

「結局、生きてる以上、四の五の凝り固まって考えることが無駄なんだ」

――メッセージは非常にストレートですよね。

団長「今回は如実。前回のアルバムが割りと作りこまれたものだったので、今回は真逆で、リアルなメッセージを、リアルなサウンドで、いかに心に直接打撃を与えられるかを意識した。バンドを立ち上げた時の初期衝動のまま進めたアルバムなんですよね。もちろんサウンドやクオリティは抜群にあがってますけど、メッセージ的にはすごく初期に近い。NoGoDというバンドが何を伝えたいのかをそのまま詰め込んだアルバムですね」

――伝えたいメッセージは全曲根底で繋がってるような。

団長「そうですね。今回はずっと同じことを言ってる。あくまで俺個人が人に伝えたいメッセージだけを書いてるんですよ。あくまで自分視点で、何を思ってるか、何を伝えたいかってことを、ただひたすら書き続けたんですね。だからものすごく人間くさいし、女々しいし、人があんまり歌に書きたがらないことも書いてると思います。ただ俺が人に伝えたいことって、『愛してるよ』とか、『会いたかった』『寂しかった』という他の人が散々やりつくしてることじゃないので。実際に人の感情は喜怒哀楽なのに、どうも怒の感情とか、怒と哀の間のもっともやもやした気持ちとかを吐き出そうとするアーティストが減ったように思うんです。昔はいっぱいいたと思うんですよ。例えばフォークの人たちってまさにそういう人たちですよね。ああいう痛烈なメッセージが残せるアーティストは、俺が個人的に思うには減ったなって。サウンドがどんどん進化してってるのに、アーティストとしてのメッセージはどんどん退化してってるような気がするので、そこに警鐘を鳴らす意味でもアルバムのタイトルはキツメにしました、あえて。自分たちがシーンを切り開いていこうなんてえらそうなこと、言えないし言いませんけど、少なくとも誰もが目をふせているメッセージは詰め込めたかなとは思います」

――あえて今の『現実』を歌おうと。収録曲の『愛してくれ』も単純なラブソングではないですし。

団長「俺はなるべく恋愛の歌詞を書きたくない人間なので。そういうのはもっと得意な人間がいますしね。人として大事なものって恋愛だけじゃないと思ってるので。もちろん恋愛も大事ですけどね。もっと人として大事なことって、自分に自信を持つとか、まず自分がどうあるかってことを俺は思ってほしいので、人に愛されたいとか愛してほしいとか、人はどうでもいいからお前はどうなんだよって思う。そういう根本的な部分をついていきたいですね」

――最後のボーナストラック『アイデンティティー』はかなりはっちゃけた曲はですよね。

団長「ちゃぶ台返しですね」

Kyrie「全部台無しですよね。だからボーナストラックなんですよ。NoGOD史上、1番はっちゃけたんじゃないかな」

――メッセージ的にはある意味、究極ですが。

団長「これはアルバムトータルで実は言ってることなんです。結局、生きてる以上、四の五の凝り固まって考えることが無駄なんだってことを俺はずっと思ってて、『机上の空論』って曲でもそういうことは言ってるんですよ。ボーナストラックって俺はあくまで別物として、その1曲でアルバムの伝えたいメッセージを要約できる曲にしたかったんです。で、『机上の空論』でも似たようなことを言ったけれど、もっともっと簡潔に、もっと分かりやすく、もっとラフに、俺が伝えたいことを言うとそのメッセージなんですよね。生きたもん勝ちというか」

――本当に究極中の究極ですね。

団長「極論ですけどね。で、生きてるうちに悩むことを他の曲で全部言ったんですよ。こういうことで悩む、ああいうことで悩む。こういう風にしたい、ああいう風にしたい。そういうのを取っ払って最終的にこれだ!っていう1つの答え。あくまで1つの答えなんですよね。『机上の空論』ではもうちょっとマイルドに分かりやすく言ってるつもりなんですよ。『アイデンティティー』はもっと馬鹿になれと。考えたって無駄なんだって、無駄って言い切ってしまってる」

――『アイデンティティー』もですけど、アルバム全体を通してこのようなメッセージを歌詞にすることになった、きっかけとなる思いはあったんですか?

団長「やっぱどうしても地震の影響はありましたね。その時、いろんなアーティストさんがYou tubeに“君はひとりじゃない”とか、いろいろあげてたじゃないですか。いいことだとは思うんですけどね……好きじゃないんですよ、そういうのをやるのが、俺。被災地の人に向けるメッセージはいいことなんですけど、なんかブレてない?って。俺たちアーティストが出来るのは、いい作品を被災地の方に届けることであって、被災地の方に焦点をあてすぎた曲っていうのは、個人的に好きじゃないです。想って作ることはいいですけど、被災地の皆様聞いてくださいっていうのは、俺は何かブレてるなって感じる。その人が喜べるような作品を作ればいいだけの話で、内容が被災地に宛てたものじゃなくていいと思う。だから、俺たちなりの、被災地へ向けたアルバムなのかもしれませんけど。やっぱ影響は受けてますよ。あんだけ人が死んで、あんだけ人が泣いて、あれで何も感じなかったら終わってるかなぁ。今回いろいろあった人にぜひ聞いて頂きたいです。あれから半年たって人はどう変わったか。どう変わってほしいかってのもこのアルバムには入ってるので。このメッセージを聞いて、何かしら自分の中で引っかかるものを見つけてほしいな」

 

「音源だけじゃ俺らの良さの2割か3割ぐらいしか伝わらないと思う」

――続いてライブが名古屋でもあります。NoGoDは、ライブにも定評がありますが、はじめてNoGoDを知った人にはどんなライブになるのか想像がつかないと思うんですよ。

団長「視覚、聴覚、嗅覚、五感を使って楽しませる…」

Kyrie「嗅覚で楽しませれるんですか?」

団長「おお、俺の匂いだ。総合エンターテインメントなんですよ、バンドというより」

Kyrie「いや、バンドでしょ」

団長「聴覚を楽しませるために音源があるし、それ以外を楽しませるにはライブがある。音源だけじゃ俺らの良さの2割か3割ぐらいしか伝わらないと思う」

Kyrie「それは言いすぎじゃないの。2割3割って、どんだけライブのハードル高くするの」

団長「ハードル高くするよ〜。こういうジャンルって、お客さんが来ずらいと思うんですよ。悪い意味で閉鎖的というか。お客さんもマニアックで狂信的というようなイメージがあったり。うちはそんな狂信的な人はいないですね。どうしてもフロントがこれなので」

――自分で言っちゃった (笑)

団長「そのへんは気負いせずに。小学生とかがたまに来てくれたりするんで。50、60歳の方も。だから観てもらって判断してほしいですね。CD買う前にライブに来てほしい。普通だったらCD買ってからライブに来てください、ですけど、俺らはCDで伝えきれないことが多すぎるので。まずライブで味わって、家で反芻するためにCDを聴くって方が正しいのかな、うちの楽しみ方は。男の人とかも多いんですよ」

Kyrie「どんどんどんどん男の人が増えて、女の子が減ってきてますから」

団長「そうするとね、キャーキャー言われなくなって、おいおいおいってなるけどね。それもまた一興なので。本当に何も気にせず、取り合えずきてほしいですね」

――分かりました、ぜひ伺わせて頂きます!

団長「来れば今まで話したことがどれぐらい本当で、どれぐらい嘘か分かってもらえると思う」

Kyrie「8割嘘だからね(笑)」

 

(9月13日更新)

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